赤の帳のその裏で

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あとは静寂  


冬の夜更けの、肺までも凍り付いてしまいそうな冷たく澄んだ空気を深く吸い込み、ゆっくりと白い息を吐く。
月明かりに鈍く照らされた見知った男の墓標、その周囲は不気味なほどの静けさに包まれている。

「 溺愛していた娘を置いて早々に逝くとは……全く、過保護が聞いて呆れる。」

半ば放り投げるかのように花束を墓前に手向けると、どっしりとその場に座り込み、緩慢な動作で煙草に火をつけた。
そうして物言わぬ墓石をじっと見据えたまま、悪態の代わりだと言わんばかりに紫煙を吐き出し続ける。
やがて闇の中へと紫煙が途切れれば、薄氷のようなグラスを二つ取り出して酒を注ぎ、その片方を手に取った。
噤んでいた口をようやく開くと、低く静かに凪いだ声色で、亡き友人へと語りかける。

「 クララちゃんのことが心残りだろうが、心配するな。 俺も含めて、彼女を見守っている冒険者も多い。」
「 何よりとても聡く強かな子だ。 ……それはアンタが一番よく理解しているはずだな?」

「 だから、心労で胃を痛める必要なんてないぞ――…安心して眠れよ。」

液面に浮かぶ月をも呑み込むかのように、一気に酒を呷る。
空になったグラスを握り潰すと、音もなく立ち上がり冷たい墓石に背を向けて、迷うことなく歩き出した。

「 ――…いずれあの世で。」



強面の元傭兵で子連れ狼という渋い男、シーギスムントさんが亡くなられたので追悼。

ジゼルは彼が料理人の頃から、不器用ながらも子育てに奮闘している姿を目の当たりにしているので、
残されたクララちゃんの前向きな様子に僅かな安堵を覚えつつも、心底やりきれないと思っているに違いありません。
冒険者としては甘やかさないだろうけれど、それ以外の面では陰でこっそりセコム化してそう。

ちなみに彼を亡き者にしたマスターコボルドですが、ジゼルも遭遇して敗走しております。
剣聖のソードダンスに加え、一撃必殺まで使いやがるんだよ……。
イヴリーヌやナイトヴェイターと同じユニークモンスターだけあって、その強さはかなりのもののようです。


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category: PLの戯言

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コメント

さりげなくじぜるさんが見ててくれてるの感じてるよ!
たたかってると視線感じる!


そういえば、ジゼルさんの手合わせ記録とかさりげなくたのしみにしてるよ?


あと、マスターコボルトだけど、おとうさんはヴェイターさん相手にはにげようって思ってたみたい。それでにげなきゃってなったってことは、ヴェイターさん並なんだとおもう。

URL | くらら #-
2016/02/25 00:31 | edit

問題ないと思ってはいるが、戦闘しているのを見るとついね。 (今暫らくは見守りモード)

手合わせ記録は、正直少し迷っているところなんだよ。
面倒だから細かく勝敗記録をつける気はないし、個別の傾向と対策でも……と思っていたんだが。
少し思うところもあって、職業別の考察くらいにしとこうかな、と。

もしかしてとは思っていたけれど、やはりナイトヴェイター並みか。
まともに戦うつもりなら、対亜人装備は必須になるな。

URL | ジゼル #-
2016/02/26 21:25 | edit

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